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韓国、フィリピン空港のマスタープラン事業を受注

記事の概要

仁川国際空港公社は26日、フィリピン国家空港開発マスタープランの事業者に最終選定されたと発表した。フィリピンは全国に85ヶ所の空港があるが、これらの空港全体の発展戦略と開発計画を同社が引き受けることになった。

同社は2007年から海外事業の受注に取り組んでおり、イラク、ロシア、ネパールなど8ヶ国ですでに17事業を受注している。また、金浦国際空港などを運営する韓国空港公社も、これまでに5ヶ国5件の事業を受注している。

両公社の相次ぐ海外事業受注について専門家は、世界空港サービス評価(ASQ)で仁川国際空港が今年まで8年連続で1位に選ばれているなど、韓国の空港の国際競争力が評価されたのではと分析している。

元の記事を読む→ 【2013年12月27日:中央日報日本語版

外に出る韓国

慰安婦問題や安部総理の靖国参拝で最悪な関係が続いている韓国が、フィリピンで空港事業をゲットしたというニュースです。支持率低下中の朴槿恵大統領閣下もさぞかしお喜びのことでしょう。僕は嫌韓でも親韓でもなく是々非々主義ですが、クネクネは好きになれません~

今回の記事は韓国の大手紙、中央日報に掲載されたものです。それゆえ、「“空港韓流ブーム”が起きている」とか一部寝ぼけた表現がありますが、内容的にはなかなかムムムです。

記事の中にも書かれていますが、イラク、ロシア、ネパール、バングラディシュ、カンボジア、インド、インドネシアなどで空港運営、建設事業管理などの事業を受注済みとのことです。

韓国は国内の経済規模がそれほど大きくありませんので、海外に出ようという意識が強く、特に1997年のアジア通貨危機以降、その傾向が顕著になっています。

サムスン、LG、現代など韓国を代表する企業が中国など新興国マーケットで日本のシェアを次々に奪っていますし、ここ2・3年でブームになっているフィリピン留学も、元はといえば韓国が開拓したマーケットです。そして空港もまた然りということでしょうか。

ミャンマーで関空が仁川に敗北

この記事には書かれていませんが、実は日本はこの夏に、ミャンマーで仁川国際空港公社に敗北を喫しています。

ミャンマー空港国際入札

ミャンマーでは今年の8月に国内の複数の空港の運営や建設についての国際入札が行われました。日本は関空会社などの企業連合が3つの空港の事業に応札しました。日本政府もバックアップしまして、安部総理がミャンマーを訪問した際に、確か5,000億円だったと思いますが、供与済みの円借款の返済免除を約束したりしました。

しかーし、左の図の通り日本が受注できたのは事業規模60億円のマンダレー案件だけで、同150億円のヤンゴン案件はミャンマーと中国の企業連合、そして1,000億円のバゴー案件は仁川空港公社に落札されてしまったのであります。地元企業が入ってたヤンゴン案件はともかくとして、アウェイ同士、空港会社同士のバゴー案件で韓国に負けたというのは、非常に痛いものがあります。(出典:2013年8月25日付け産経新聞

外に出きらない日本

そして何が悔しいって、今回の中央日報の記事の中で、このミャンマーの一件が一切触れられていないことです。記事の中では「すでに8ヶ国で受注済み」と書かれているのに、国の名前は7つしか出てきません。8個目のミャンマーは書いていないのです。

恐らく韓国国内では、「8月にミャンマーで日本を押さえて受注したのに続き、フィリピンでも受注。マンセ~!」ってな報道をしているはずです。

しかしさすがに中央日報の日本語版オンラインですし、中央日報は朝鮮日報に比べれば対日穏健派ですので、きっと日本の読者に気を使ってミャンマーの件には触れずにおいてくれたのでしょう。あーっ、ムカつく~!

ゆとり教育世代を指して草食系とか内向きとか言ってますが、ゆとり世代はまだ企業の中心やトップ層には立っていません。今の日本企業の主力はゆとり以前の世代です。その世代が主力である関空がミャンマーで韓国に負けている。仁川空港に比べてぜんぜん外向きに結果を出せていない。

実は僕もゆとり以前の世代なんですが、こと外にでることについては韓国に負けているという現実を謙虚に受け止め、巻き返しを図りたいと思います。